19・3・2010
お待たせしました!
ソマリアの写真が手元に届きましたので、
お見せします。
ヘルゲイサにあるStateHouse 避難民キャンプです。4万人くらいが生活しています。
空き缶と古着で小屋を作り、その中で生活するのです。
水も電気もなく、不衛生の状況で病気になっても、病院に行けない人々です。
ハルゲイサのいたるところで内戦の傷跡が残っていました。
若者は仕事がなく、ぶらぶらしている姿を良く見かけます。
産業がない、学校にも行けない、何をしているの?と聞くと「Nothing」と答える若者が多かったです。
2008年の自爆テロで、国連の職員が28人亡くなりました。
それ以来、国連の警備はとっても厳しくなりました。
今回は日本のユニセフ大使が来るということで、安全のため、どこへ行くにしても、AK47をしょっている警備員がついていました。移動は防弾車、窓が開かないのです。人が多いところは避け、ひとが集まってくると撤収という条件で取材活動。大変でした。
「テロは見えない敵、本当に気をつけてくださいね」といわれました。
国際社会から見放されたソマリアは5人の子供たちがうまれたら、一人は5才になる前に亡くなります。
栄養失調のこどもは40%近く。援助が必要の人の数は320万人。
この子は2歳です。「病院に来たときは助からないと思いました」と医者は言う。
たとえ助かるとしても、障害が残る可能性は高いといいます。
ハルゲイサの孤児院で会った子供たちです。
年のわりには小さい、やせてました。
夜食事は小麦粉と高粱の粉で作った薄いパンケーキ2枚。
「いつもお腹へっている」といわれ、涙。
お金を託して、ヤギ、鶏、野菜の種を買ってもらって、子供たちの小さな牧場を作ってもらうことにしました。
キャンプの子供たちが踊ってくれました。とっても素敵な踊りでしたよ。
私がまねしたら、みんなお腹を抱えて笑いましたね。
それが本当に楽しくって、つかの間の幸せでした。
キャンプの中でお友達になった16歳のホーダンちゃんです。
7人兄弟。両親は他界。
12歳から、毎日100円くらいのお金で家庭のやりくりをしてきました。
とってもかわいい女の子。
夢は医者になることです。
学校は満足に行けませんでした。
今はユニセフが支援する団体からの援助で夜の学校に通っています。
ホーダンもそうでしたが、ソマリアの女性の97%は残酷な習慣、FGMを受けています。
日本語で言うと、性器切除です。
性器を切除し、陰部を縫い合わせてしまう習慣です。
施術者は村の女性。その中の一人と会いました。
イスラムの教えであると信じて、お母さんは施術者に頼んで、8歳から12歳の間に娘の体にメスを入れるのです。
痛みだけでなく、感染症、後遺症が伴うこの習慣はイスラムの教えではないとイスラムの学者がユニセフの支援で研究し、声明を出しました。今ユニセフは女性団体と一緒に村をまわり、女性たちを教育しています。
撤廃に向けて、頑張っています。
キャンプの中にユニセフが運営している学校です。
130人の子供たちはとっても元気に勉強していましたよ。
校舎はないが、テントが4つ。その中で机を置き、先生は3人。
贅沢な学校ではないが、無料です。
普通の学校は1ヶ月2ドルの学費が必要です。
キャンプの子供たちはその2ドルが払えません。
正式な学校ではないが、この学校は子供たちにとって、希望なんです。
子供たちととっても仲良くなったのです。
毎日、キャンプに行くと、ビー玉を持って、「遊ぼう!遊ぼう」という子供たちが寄ってくるのです。
私はビー玉が下手で、みんながとっても親切に教えてくれました。
出来ると、みんなが大拍手してくれましたね。
その中の一人はイシュマール君。学校に行きたくないというのです。
前に行っていた学校の先生にぶたれた経験で、学校が嫌いになったのです。
私は賭けに出ました。
「私が連続3回ビー玉を当てることが出来たら、学校に行ってくれる?」とイシュマール君に提案したのです。
「いいよ」といってくれたので、ビー玉を頑張って当てるように必死でやってみました。
運よく、3回当てることが出来たのです!!
イシュマール君はびっくりして、それでも、学校に行くのは怖いといいます。
でもユニセフの学校なら大丈夫と教えてあげたので、きっと約束を守ってくれると思います。
ソマリアの南部は激戦地。そこから逃げてきた人々の話は涙なしで聞けませんでした。
「毎日が撃ち合い、死体がごろごろ、軍隊は勝手に家にあがり、ものをとっていく」「爆弾やミサイルで、家族が死んだ」「夫が殺された」と悲しい話がたくさん。
ソマリアはもし戦争がなかったら、きっと昔のように、繁栄すると思います。
ソマリアに平和が戻りますように。
本当の平安が生活が出来ますように。
私たちが出来ることを考えて、支援しましょう。
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